愛媛県総合科学博物館は、11月11日(月)に開館25周年を迎えます。それにちなんで、この25年間の博物館の歴史をいろいろな角度から振り返っていきたいと思います。

今回は、科博のウェブサイトから、愛媛県総合科学博物館がオープンするまでを振り返ってみました。


◆科博設計のコンセプト◆
円錐形のエントランスホール棟、正方形の展示棟、三日月形の生涯学習棟とレストラン棟、球形のプラネタリウム棟。幾何学的に組み合わされた外観が、自然の成立ち、科学する心をイメージし、近未来を予感させるモダンな建物です。立体駐車場は、博物館本体の純幾何学形態を踏襲し、三角形としています。また、外壁のデザインは、南米ペルーのナスカの地上絵のうち「滑走路」と呼ばれる部分を模写したものです。
科博建設の話が公式に持ち上がったのは、昭和63年。バブル景気に湧いていた今から30年ほど前のことになります。その2年半後の平成3年度に答申が出され、新居浜市が候補地であることが明らかになりました。
建物の設計は世界的に有名な建築家、黒川紀章氏が手がけ、約190億円をかけて、平成6年9月末に完成しました。
また、当時理化学研究所理事長だった有馬朗人氏が館長に就任したことも特筆されるべきでしょう。有馬氏は一度館長を退きますが、再度名誉館長として平成17年度に就任され現在に至っています。
開館からたくさんの来館者が訪れました。2ヶ月後の1月16日には早くも10万人を突破し、1年半後の3月3日には50万人を達成しました。
2月11日に開館シンポジウム、2月17日にはプラネタリウムドームのギネス(世界記録)認定の記念事業などを行い、順調な滑り出しを見せました。
そして、平成7年2月10日、科博として初めての企画展「ロボットの歴史と未来」を開催することとなったのです。(企画・伊藤)
0
《出所》
外観写真と設計コンセプト
https://www.i-kahaku.jp/about/2.html(科博HP:建物について)
科博開館までの主な出来事
開館当初の行事
立体駐車場の設計コンセプト
https://www.i-kahaku.jp/research/nenpou/pdf/h29nenpou.pdf(平成29年度年報:博物館概要・沿革)