ここにも科学

 やってみよう、春の実験
藤本光章

ふわ〜り大きなシャボン玉

 夏の青空の下、シャボン玉で遊んでみませんか?
 かんたん!大きなシャボン玉の作り方を紹介します。

[注意してください]
●シャボン液を飲まないようにしてください。
●シャボン液は長期保存できません。
●洗濯のりの種類や水の水質によってはシャボン玉ができにくい場合があります。

[用意するもの]
針金ハンガー
モール
ペンチ
水(1日くみ置きしたもの)
食器用洗剤(界面活性剤41%以上)
洗濯のり(PVA)

わくを作る。
針金ハンガーをペンチを使って、丸く輪を作る。持つ部分も持ちやすいように曲げる。
1のわくの輪の部分にモールをぐるぐる巻き付ける。モールのかわりに毛糸でも大丈夫。シャボン液の保ちがよくなる。

シャボン液を作る。
食器用洗剤と洗濯のり、水を1:5:7の割合で容器に入れる。泡立たないようにゆっくりまぜたらできあがり。
金あみをうちわであおいだり、魚とりのあみでもためしてみよう。どんなシャボン玉ができるかな?

シャボン玉ができる仕組み
 シャボン玉は、水でできたとても薄い膜が空気を包み込むことによりできる大きな泡です。丸い形は、表面張力という、面に沿って引っ張り合う力が膜に働くことにより生まれます。水だけでは表面張力が強すぎて、泡になることができませんが、界面活性剤を加えると表面張力が弱まるので、少しの力で水の表面積を広げることができるようになります。つまり、界面活性剤が少し混ざった水は、膜を伸ばし広げることにより、空気を包んで泡を作るのです。しかし、泡が大きくなるとすぐに割れてしまうので、洗濯のりや砂糖、グリセリンなどを入れて粘りを出すことにより、泡の状態を保つことができます。

ふじもと・みつあき/科学担当


back
戻る