活動報告

 ●新しい展示の紹介
タービンロータ
 タービンロータとは、火力発電所や原子力発電所のタービン内で蒸気を受けて回転する羽車のことです。今回、住友共同電力株式会社より寄贈いただいたタービンロータは、新居浜市内の発電所で昭和11(1936)年から平成8(1996)年まで使用されたものです。導入された昭和11年当時、回転数3,600回/分という日本で前例のない高回転機であり、大変注目されました。
 戦前から新居浜市内の諸工業に電気を供給し、昭和の新居浜の発展を支えてきたタービンロータ・・・。そう考えると、何日もかけてタービンロータを取り出し博物館へ運ぶ作業は、何か儀式のようで感慨深いものがありました。
 夏の特別展でご覧になった方もおられると思いますが、現在、屋外展示場に展示されています。ぜひご覧ください。

名称 高圧及び低圧タービンロータ
使用場所 住友共同電力(株)新居浜東火力発電所2号タービン
使用許可年月日 昭和11年12月12日
最大許可出力 20,000kW
型式 三菱ツエリーインパルス横軸2気筒複流型
蒸気圧力
蒸気温度 415℃
回転数 3,600rpm
製造者 三菱重工業 株式会社長崎造船所

〈参考〉学芸員のちょっといい話「タービンロータ」もご覧ください。
学芸員のちょっといい話のページへ

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