博物館だより
2002.6.1 NO.30

【シリーズ】花と昆虫の織りなすドラマ
マツヨイグサとスズメガ

第1回 マツヨイグサとスズメガ

 初夏から秋口の夜、マツヨイグサの仲間が花を咲かせます。日が沈んであたりが暗くなった頃、どこからともなくスズメガの仲間が蜜を吸いに現れます。マツヨイグサの花粉は粘り気のある糸でつながっているので、ストローのようなガの口にもしっかりと花粉が付き、他の花へ花粉を運んでもらうことができるのです。
 写真は、夜の海岸に咲いたコマツヨイグサの花を訪れたコスズメ。口の先に黄色い花粉がついているのがわかります。
表紙文:

学芸員 小林真吾

真: 学芸員 大西

 


もくじ
■特集 特別展「花物語」 (平成15年7月13日〜9月1日開催)
■話題 展示物紹介「ミカン選果機」 / 寄贈資料紹介「木村コレクション」
■活動報告 博物館セミナー / わくわくワークショップ
■TOPICS 科学技術振興事業団(JST)生き物調査の紹介