ひとくちメモ「水の色」
 水は酸素原子1つと水素原子2つでつくられた分子がその正体です。ここでは大きなまるが酸素原子、小さいまるが水素原子をあらわしています。水分子はその形が折れ曲がっていて、場所ごとで電気的なバランスが崩れている分子なのです。そのために、隣同士の分子と結びついてしまいます。これを水素結合と呼んでいます。この結合のまわりで水分子はたえず揺れ動いていて、そのゆれが光の赤色成分を微妙に吸収するのです。あつまった水が青く色づく理由です。
このウィンドウを閉じる 学芸員のちょっといい話/久松洋二「青い色のはなし」