博物館講座 自然観察会「初夏の自然ウォッチング」を行いました。

梅雨入り間近で天気が心配だったですが、講座中はずっと曇り。暑すぎず、雨に困ることもなく、風が心地よい絶妙の観察会日和になりました。

この講座は、「植物の観察」と「野鳥の観察」をセットにした、ちょっと盛りだくさんな内容のものです。植物の名前や植物を使った遊びは川又学芸員が、そして鳥の姿や鳴き声については宮内教育専門員が、それぞれ解説してくれます。名前や生態を知ると、身の回りの自然が一層身近に感じられて、楽しいですね。

まずは、鳥の観察などで使用する「双眼鏡」の使い方を確認。背丈にあったストラップの長さ調整や、個人個人に合わせたピントの調節など、ちょっとしたコツで使い心地がずいぶん向上します。

あれ、みんなちゃんと練習してますか~?

そして、いざ散策開始。

(写真左上)クスノキ」は「くすりの木」が名前の由来だという説があるそうです。実際、ちょっとくすりのような匂いがして、それが虫よけにもなっている、とのこと。そういえば、防虫剤のような匂いがします。
(写真右上)綿毛の「秘密」も、実際に試して確かめよう。

道端に見られるさまざまな植物をながめ、ときどき手にとって詳しく見たり、匂いをかいだりしながら、ゆっくりと歩いていきます。時々、鳥の声が聞こえたり、姿が見えたりしたら、野鳥の観察の時間となります。

この時期一番よく聞こえたのは、やはりウグイス。姿は見えずとも、大きな声で鳴き交わす声が聞こえます。鳴き方によって、縄張り宣言をしていたり、「オレが勝ったぞ~!」と勝利宣言をしたりしているそうです。鳥たちにもそれぞれにドラマがあり、鳴き声にも色んなメッセージが込められているんですね。

のんびり、ゆっくりと散策は進んでいきます。 各々マイペースで楽しみながら歩きましたが、子どもたちがそれぞれのびのびと色んな楽しみ方をしている姿も頼もしいです^^ なかには、新聞記者のように熱心にメモを取っている子も!

色んな遊び方も試しました。
葉っぱをつかったじゃんけん「葉っぱでポン」のほか、カラムシの葉っぱを叩いて破裂する音を出すことにも挑戦。カラスノエンドウに似たナヨクサフジは、食べたらどんな味がするのか、モノは試し!自分で食べてみて調べるのが一番☆

イヌビワの樹液とアカメガシワの新芽を使って、↓こんな↓遊びも。

イヌビワの枝を切って、樹液を手の甲にぬると、それが糊(ノリ)の代わりに。そこへ、赤い色をまとったアカメガシワを押しつけて、そーっとはがすと…葉っぱの形が赤いスタンプになって手の甲に残ります。さあ、これもみんなでやってみよう!

姉妹そろって、きれいにできました☆

参加された皆さん、お疲れさまでした。講座の中で試してみたこと、覚えたことを、今度はぜひお友達などにも教えてあげてくださいね。

<企画普及グループ 井上>