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 昆虫とはどのような生き物でしょう?
 昆虫は、われわれ人類が誕生するよりはるかに昔から地球上にすんでいます。そして、あらゆる環境に適応し多くの種類がいます。種類と数の面から、現在最も繁栄している生き物ということができます。この繁栄の理由は、昆虫の体の仕組みや大きさなどと大きく関わっています。
 昆虫たちの様々な不思議にふれる前に、昆虫とは一体どんな生き物であるかを知ることが大切です。さて、昆虫って?

■昆虫の特徴
昆虫の特徴図

 昆虫は、無脊椎動物のなかで、節足動物という大きなグループに属しています。節足動物には、甲殻類のエビやカニ、クモ形類に含まれるダニやクモ、サソリ、ムカデ類、ヤスデ類などが含まれています。そのなかで、体が頭部、胸部、腹部の3つに分けられ、3対の脚をもつものを昆虫と呼んでいます。

■昆虫の多様性
 昆虫の特徴の一つに、その種類の多さがあります。また、昆虫は地球上のあらゆる環境に適応して生活しています。
 地球上には多くの生物が暮らしていますが、そのなかで昆虫は100万種類以上が知られており、全生物種の約6割を占めています。しかし、いまだに発見されていない種も多く、毎年多くの種が新種として発表されています。種類と数の面では、地球上で最も繁栄している生物は昆虫であるともいえます。
 なぜ、このように多くの種類がいるのでしょうか?
 その一つに、体の小さいことがあげられます。カブトムシやナナフシ、チョウの仲間などには、大型の種類もいますが、ほとんどの昆虫は小さな体をしています。小さいことで、生活するために必要なスペースが狭くてすみます。また、種類によって食べ物を変えることで、同じような環境でもいくつかの種類が暮らすことが出来ます。例えば、一本の木でも、葉を食べるもの、花の蜜を吸うもの、樹液を吸うもの、幹を食べるものがいます。さらにそれらの昆虫を食べる昆虫もいます。
 また、成長が速いことも多くの種類を生むことの一つと考えられます。速く成長することで、世代の交代も早く進みます。そのため、成長の遅い生物に比べて短い時間で進化することが可能です。
 このようなことから、昆虫の種分化が進み、現在多くの種類が存在していると考えられています。

昆虫の多様性

■昆虫の進化
昆虫の進化
昆虫など節足動物は、ミミズに似た生物から進化したと考えられています。
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 昆虫は、われわれ人類よりもはるかに昔から地球上に生息しています。
 現在見つかっている最も古い昆虫の化石は、スコットランドのデボン紀中期 (約4億年前)のトビムシの化石といわれています。当時の昆虫には、まだ翅をもつものはいなかったようです。
 その後、約3億年前の石炭紀になると、翅を持った昆虫が現れます。鳥類も翼竜もまだ現れておらず、空中という空間を利用できたのは昆虫だけでした。翅を得たことで、昆虫の移動範囲は広まり、他の生物が利用していなかった環境に進出する事ができました。その結果、様々な環境に適応した多くの種が生まれ、昆虫の種類は飛躍的に増加しました。
 現在ではいくつかの仲間は絶滅していますが、化石からも分かるように、多くの昆虫は、古生代の頃の姿とあまりかわらない姿で、現代に生き続けています。
昆虫の進化

■からだとくらし

 様々な環境に適応して暮らす昆虫は、それぞれの環境にあった体の構造をしています。
 水中でくらす昆虫の仲間にゲンゴロウがいます。ゲンゴロウの後脚には、長い毛があり水中を進むのに適した構造をしています。また、水中で息をするために、翅の下に空気をためることが出来ます。
 昆虫によって食べる餌もそれぞれ違っています。餌を効率良く得るため、昆虫の口(口器)も様々な形をしています。花の蜜を吸うアゲハチョウやホウジャクの仲間は、ストローのような口をしています。カブトムシのように、樹液をなめる昆虫は、ブラシのような口をしています。
 

■昆虫の翅(はね)

 昆虫の翅は、鳥やコウモリの羽とは全く違った構造をしています。鳥やコウモリの羽は、骨格から分かるように、手が進化した器官です、これに対し昆虫の翅は、体の表面の皮が延びてできています。翅には、翅脈と呼ばれる筋があり、昆虫の各分類ごとに配列が違っています。翅脈は翅の強度を支える役目をしています。
  翅を持つ昆虫には多くの仲間がありますが、それぞれに翅の様子は異なっています。カゲロウやトンボの仲間は、翅を上下に動かすことしかできません。また、止まる時も上に立てるか水平に広げるかのどちらかです。これらの仲間は、翅を持つ昆虫の中でも古いタイプだと考えられています。
 一方バッタの仲間やその他の翅を持つ昆虫は、翅を後ろに畳むことができます。カブトムシなど、甲虫と呼ばれる昆虫の仲間は硬い翅を持っています。前の2枚の翅が硬化し、体を保護する役目を持つようになりました。飛ぶ時には後翅のみが使われますが、普段は折り畳まれて前翅の下に隠されています。

■卵から成虫へ
昆虫って会場:卵から成虫へ
昆虫って会場:卵から成虫へ
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 多くの昆虫は、成長するにしたがって姿を変えます。この現象を「変態」と呼んでいます。
 チョウや甲虫の仲間は、卵から幼虫になり、やがて蛹の期間のあと成虫になります。このように、蛹の期間があるものを完全変態といいます。
 一方、バッタやセミのように、卵から幼虫、成虫と変化し、蛹の期間がないものもいます。このような変態を、不完全変態と呼んでいます。不完全変態には、バッタのように幼虫と成虫が同じような環境にすみ、姿も似ているものと、トンボのように、幼虫と成虫ですむ場所や姿が全く異なるものがいます。
 多くの昆虫が変態をしますが、なかにはシミのように、幼虫から成虫まで同じような姿をしているものもいます。このような昆虫は、無変態と呼ばれます。
 進化の過程で、無変態の昆虫から不完全変態をする昆虫へ進化し、さらに完全変態をする昆虫へ進化したと考えられています。

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