やってみよう、夏の実験

進　悦子

●夏に雪をつもらせる？5分でかんたんスノーツリー 　あつ〜い夏、こんな季節にぴったりの涼しい実験をご紹介。 なんと夏に雪をつもらせることができるのです。 　 ［用意するもの］ ・アクリル接着剤 ・フェルト布 ・針金 ・ペットボトルのふた フェルト布を5cmくらいの高さのツリー形に切り、針金のスタンドにさして立てる。 ペットボトルのふたにスタンドを立て、ふたの底に少したまるくらいにアクリル接着剤を流し込む。 注意！！ アクリル接着剤の成分は有機溶剤の二塩化メチレンなので、しっかり換気をしましょう。 しばらくすると、少しずつツリーの表面に雪のような結晶が出てきて、できあがり。息を吹きかけて、湿り気を与えるとはやくできる。 どうしてできるの？ 毛細管現象により、接着剤が吸い上げられてフェルトに浸透していきます。浸透した接着剤がフェルトの端のほうから蒸発します。蒸発すると、その気化熱でまわりの空気が冷やされ、空気中の水分が氷になって全体をおおうようになります。できはじめると、結晶はどんどん成長していくので、ルーペで観察してみましょう。

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しん・えつこ／主任学芸員・科学担当

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