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科学講座1 みればみるほど不思議でショー
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撮影日:2004年6月5日
場所:愛媛県総合科学博物館(常設展示3階 科学技術館 実験コーナー)
講師:進 悦子(総合科学博物館 学芸課 科学技術研究科 学芸員)
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ブロードバンド 51.7MB(384kbps)約20分
ナローバンド 9.13MB(64kbps)約20分
講座メモ
 人間には視覚があります。目で見た情報はまず脳に運ばれます。脳はその情報と、今までの見たこと、知っていることなどを参考にしながら、見たものの形や色、大きさなどを判断します。でも、脳はときどき判断を間違えることがあります。目で見ていたことと実際が違うときに人は不思議と感じます。これを「錯覚」と言います。このサイエンスショーでは、不思議な視覚による錯覚の現象を紹介します。

●ぐにゃぐにゃペン
ぐにゃぐにゃペン  鉛筆をゆらゆらとゆらすと曲って見える…。こんな遊びをしたことはありませんか?実際にはまっすぐなのに、人の視覚と脳による残像現象によって曲って見えます。視覚と脳はとても密接な関係があるのです。


●ふしぎな絵「うさぎとアヒル」
うさぎとアヒル  この絵を見て、あなたは「うさぎ」と「アヒル」どっちにみえましたか?一枚に二つの絵がかくれている「かくし絵」といいます。どちらが先に見えるかは、その人の意識や感性によって違うのです。
●「うさぎとアヒル」の絵はこちら→
うさぎとアヒル


●ふしぎな絵 「ルビンのつぼ」
ルビンのつぼ  錯覚と言うと必ず出てくるこの絵、教科書などで見たことはありませんか?「ルビンのつぼ」といいます。黒いつぼの絵のほかにかくれている絵に気がつきますか?白い2人の人の横顔が描かれています。黒い色を意識するとつぼの絵が、白い色を意識すると人の顔が見えてきます。つぼを見ていると、人の横顔になかなか気がつきません。どちらを意識するかで見えるものが違うのです。
●「ルビンのつぼ」の絵はこちら→
ルビンのつぼ




●ふしぎな絵 「ねことおじさん」
ねことおじさん  さかさにすると見えてくる「さかさ絵」といいます。どちらが上か下かで見えてくる絵が違います。人間の脳は、正しく上下が置かれた絵で、それが何であるかを認識しようとする働きを持っています。人は目だけでなく脳を使ってもモノを見ているのです。
●「ねことおじさん」の絵はこちら→
ねことおじさん



●ふしぎクイズ 「どっちが大きい?」
ジャストロー  実はどちらも同じ大きさの図形です。この同じ大きさの扇形の図形をこのように上下に並べると、下の図形のほうが大きく見えるのです。人は近くにあるもので比較しようとする傾向があります。上の図形の短い部分と、下の図形の長い部分で比較して、下の方を長く大きいと判断してしまうのです。ジャストロー錯視といいます。
●「ジャストロー」の絵はこちら→
ジャストロー



●ふしぎクイズ 「どっちの車が大きい?」
ポンゾ  「ポンゾ錯視」と言います。実際には同じ大きさの車でも、遠近法で描かれた絵の上で見ると、上の方の車が大きく見えます。
●「どっちの車が大きい?」の絵はこちら→
ポンゾ


●ふしぎクイズ 「どっちが飼い主?」
ポゲンドルフ  定規を使って見ると、どちらがつながっているかすぐに分かりますが、真ん中に電信柱が入ると、どちらがつながっているか分かりにくくなってしまいます。電信柱が脳の判断を邪魔するのです。「ポゲンドルフ錯視」といいます。
●「どっちが飼い主?」の絵はこちら→
ポゲンドルフ


●色のふしぎ
陰性残像  この緑の丸の中心を10秒間凝視して下さい。その後、すぐに白い壁などに目を向けて下さい。緑の丸が赤い丸に見えてきませんか?人の目はとても不思議です。同じ色を凝視すると目が疲労します。この状態でいきなり明るい所を見ると、凝視していた色と逆の色が見えてきます。この時の色を補色と言います。緑の補色は赤なので、赤い丸がます。この現象を「色の陰性残像」といいます。では、こちらの絵も、同じように実験してみましょう。
●「色のふしぎ」の絵はこちら→
陰性残像




●回転するとふしぎ「鳥をつかまえて」
残像  鳥が鳥かごに入ったように見えます。脳がすばやい動きについていけずに起こる現象です。 目でとらえた情報を脳が判断するまでに少し時間がかかります。そのため、脳は入ってきた情報をしばらくの間ためておきます。ハンドルを回して、鳥と鳥かごの絵を急速に入れ替えます。すると鳥の絵を脳にためていると途中で鳥かごの絵が目に入ってきて、これを何度もくり返すと「絵を判断する」脳の働きが追い付かなくなり、カゴと鳥の絵を別々の絵と見ることが出来なくなり重なって見えます。これを「残像現象」と言います。ソーマトロープもこの現象を用いたおもちゃなのです。
●「鳥をつかまえて」の絵はこちら→
ソーマトロープ






●動かすとふしぎ「スィングライター」
ふしぎ  残像現象はいろいろなところで用いられています。たとえばこの棒、スイッチを入れるとただLEDが点滅するだけのようですが、動かしてみると・・・?
●「スィングライター」の写真はこちら→
スィングライター


●アニメーション「フェナキスティスコープ」
フェナキスティスコープ  先ほどの「鳥と鳥かご」、もっと絵が増えたらどうなるのでしょう?円盤に少しずつ形を替えた魚の絵が描かれています。これを回転させストロボライトを調整して照射すると、魚がぱくぱくえさを食べているように動くアニメーションが出来上がります。たくさんの絵を流してストロボライトで細切れにして見ると、視覚と脳による残像現象と、絵のコマとコマの間の絵を想像する脳の働きによって、絵が動いて見えるのです。パラパラマンガも同じ原理で動いて見えるのです。この円盤は、フェナキスティスコープといいます。


●アニメーション「ゾートロープ」
ゾートロープ  フェナキスティスコープは円盤に描かれた平面の絵ですが、これを立体の人形にしてみました。ネコの人形の形を少しずつ変えて、円盤に並べました。ストロボライトを照射すると、ネコの人形がまるで生きているように少し早足で行進します。ここにも人間の残像現象が活用されているのです。アニメーションだけでなく、映画やテレビにも利用されています。


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