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●「S」「1」「↑」は海の信号?●

産業研究科 学芸員 安永 由浩

来島海峡大橋

 しまなみ海道の今治側の玄関口、来島海峡にやってきました。この来島海峡は多くの船が行き交い、その上を歩いて渡ることのできる3連つり橋がまたぐ、海上交通の要所なのです。

来島長瀬ノ岬潮流信号所 おや?海峡の入り口に、何か文字が出ている建物があります。「S」「1」「↑」と繰り返して点滅しています、いったい何の建物なのでしょう?(写真:来島長瀬ノ岬潮流信号所)

これは、電光板式(でんこうばんしき)潮流信号所といい、来島海峡を通る船に潮の流れの向き、速さ、これからの潮の流れの変化を知らせているのです。信号の意味はこのようになっています。


「S」 南流[潮の流れが北から南に流れている 安芸灘(あきなだ)→燧灘(ひうちなだ)
「N」 北流[潮の流れが南から北に流れている 燧灘→安芸灘]
「0~9」 流速[単位はノット] 1ノット=時速1.85km
「↑」 今後、流速が速くなる
「↓」 今後、流速が遅くなる
「×」 終期[まもなく潮流が転流する]

 先ほどの、「S」「1」「↑」の点灯は、「南流で1ノット、今後流速が速くなる。」という意味になります。


「S」
「S」
「4」
「4」
「↑」
「↑」
写真:来島大角鼻潮流信号所

 では、この信号はどのような意味を表しているでしょうか?考えてみてください。※答えは最後に
  電光板式潮流信号所は、来島海峡入り口の大角鼻、長瀬ノ鼻に設置されています。

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